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當麻寺菩薩講秋の寄り合い-次世代への継承のために-

台風21号が日本列島に猛威を震った1週間後の今日、台風22号が来襲し、各地に非常に激しい雨と暴風をもたらしました。當麻寺では9月中旬の短時間大雨による被害から立ち直ったところでしたが、台風21号により再び境内に大きな被害を受けました。各地に於いて被災された地域に於いては一日も早い復興を願いますが、当寺においては地元の消防団・自警団・その他多くの皆様方のお力により被害を最小限に食い止めて頂いたことに深く深く感謝しております。
そのような中、本日「當麻寺菩薩講秋の寄り合い」を持たせて頂きました。當麻寺練供養会式は、昭和51年に「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択されています。その後、これまでの活動が認められ、現在国の「重要無形民俗文化財」指定に向けた調査が始まっております。今回は、葛城市教育委員会から今年度の調査状況についての報告を頂きました。会式の周辺調査として菩薩面や菩薩装束等の調査も行われていますが、やはり、肝要は、この会式の運営主体である菩薩講が、如何にして少なくとも300年以上の間継承されてきたのかというところにあります。今後は、民族専門の調査員方々に講員方々の所へ出向いて頂き、丁寧な聞き取りをして頂く予定となっています。
當麻寺菩薩構は約20の組によって組織されていますが、各組の運営はそれぞれの組に任されています。組によっては木札や帳面によって管理運営されているところもあれば、ほぼ口伝えによって繋がってきているところもあります。いずれにせよ、各組にある地域の繋がり無くしては、この菩薩講という組織は、今現在までに繋がってこなかったものと思われます。今回の調査によって、當麻寺菩薩講が、人と人の繋がりによって受け継がれ、護られてきたことが明らかにされるとともに、この法要が次の世代に受け継がれるためのよい機会となることを信じています。
合掌拝

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