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護念院の集い

五重相伝会

五重相伝会

五重相伝会(ごじゅうそうでんえ)とは

「五重相伝会」は、浄土宗の行事・儀式のなかでも、最も重要とされる法要です。
この法要では浄土宗のお念仏の教えを分かりやすく、初重(しょじゅう)から第五重(だいごじゅう)までの五段階に分けてお伝えいたします。

五重相伝を受けることにより、宗祖法然上人が説かれる「生けらば念仏の功つもり、死なば浄土にまいりなん。とてもかくてもこの身には、思いわずろうことぞなしと思いぬれば、死生ともにわずらいなし」という境地に至り、この世を明るく・正しく・仲よく暮らすことができるようになるのです。
五重相伝会という浄土宗の最も重要な法要に参加できることは、この上ないご縁の賜物ですので、人生一度のまたとない機会と受けとめて頂けましたら幸いです。

但し、五重相伝は定期的に開催されるものではありません。
人生に一度ないし二度程度の参加の機会が巡って来ますが、不幸にも五重相伝を受けずしてご逝去された方のご家族には、「贈五重(おくりごじゅう)」をお勧めしています。
贈り五重とは、五重相伝を受ける機会に恵まれずに亡くなられたご先祖様、または縁者の方に、五重相伝を受けられたのと同じ功徳をあの世で積んで頂くよう、五重相伝の期間中、受者全員でご回向申し上げます。

名称 内容
初重(しょじゅう) 宗祖法然上人作と伝えられる『往生記』1巻によって「機」について相伝します。
二重(にじゅう) 浄土宗第二祖 聖光(しょうこう)上人末代念仏授手印』1巻によって「法(行)」について相伝します。
三重(さんじゅう) 浄土宗第三祖 良忠(りょうちゅう)上人の『領解末代念仏授手印鈔』1巻によって「解」について相伝します。
四重(しじゅう) 同じく良忠上人の『決答授手印疑問鈔』2巻によって「証」について相伝します。
第五重(だいごじゅう) 中国北魏時代の 曇鸞(どんらん)の『往生論註』に説くお十念について相伝します。

五重相伝会でのお勤め

五重相伝会では、五日間にわたってお説教「勧誡」(かんかい)を聴聞し、お念仏や礼拝(らいはい)、勤行(おつとめ)を行います。
毎日昼食をはさんで午後4時ごろまで、参加者のみなさまがご一緒になって、浄土宗の教えを実践によって体得していただきます。どなたでもご参加いただけるように配慮されていますのでご安心下さい。 椅子席も用意し、適時に休息があります。大勢の寺方や壇信徒方々が、みなさまのお手伝いをいたします。

五重相伝会で得られるもの

「なぜお念仏なのだろう?」五重相伝を受けることにより、浄土宗では、なぜお念仏を称えるのかを理解し、仏教とのご縁をさらに深めることができます。 そして浄土宗の檀信徒として、これからの人生を、仏さまのともしびを胸にいただき生きることができます。
また、五重相伝会をお受けいただき、成満されたみなさまには、お釈迦さまからの教えを受け継いだ証明として、生前法名「誉号(よごう)」が授与されます。「誉号」は、お念仏を称えるものを誉めたたえるということを意味しますので、浄土宗においては最も大切にされる法名で、五重相伝をお受けになった方だけにお授けするのが本義とされています。

五重相伝会で行われるご回向(特別塔婆回向)

五重相伝会では、期間中毎日「回向」の時間が用意され、大切な修行の一つとして、ご先祖やご縁のあった先亡霊位の追善供養を参加者全員でお勤め申し上げます。
これは、先だったご先祖に対する最高のご供養になります。

参加日程

五重は五つの段階を順次相伝していくことになりますので、途中が抜けると相伝が成り立ちませんので、原則として五日間を通して全日程にご参加いただくこととなります。
お住まいが遠方の場合には、宿泊施設(送迎有り)をご紹介させていただきます。

お問合せについて

五重相伝についてのお問合せやご質問がございましたら、こちらのページよりお問合せください。

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