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住職

心のふるさとコンサート


「今を生きる」 坂村真民
 咲くも無心  散るも無心
 花は嘆かず  今を生きる

 今年の春も、当院枝垂れ桜の花びらが舞い散る中、フルーティスト田畑裕美さま、ピアニスト中筋綾音さまを迎え「心のふるさとコンサート」を開催する事が出来ましたこと有難く思います。花をテーマに選曲頂き、美しい旋律の流れる中、素敵な春のひと時を過ごさせて頂きました。

 中川寺(静岡県)ご住職の巨島善道先生は、「桜が教えてくれるもの」として、次のように述べておられます。
「桜の木は、春がやってきたらその木なりに堂々と花を咲かせます。いつも無心で、春という現象が来れば堂々と、活き活きと花を咲かせます。花が散る時がくれば花は散り、夏に向かって葉が青々と茂り、秋が来れば今度は葉が色づき、冬になれば葉が落ちて、一心に冬を越す。春夏秋冬、どこにもとどまらず、今という現象とぴったりひとつになって無心になすべき事をなす。これが花の当たり前の姿です。春が来ても冬が来ても、一心になすべきことをなしている桜の木は、私たちがどのように生きたらいいかを無言で教えてくれているように思えます。もしも花のように、楽しいときも苦しいときも、その一瞬一瞬を無心に、一心に生きることができたなら、私たちが生きている当たり前の毎日が、本当に輝いたものになるのではないでしょうか。」
 そして、上記の坂村真民氏の「今を生きる」という詩をご紹介され、
「花のように無心に、今この瞬間瞬間とひとつになって、毎日を活き活きとしたものにしてまいりましょう。」
と結んでおられます。当麻の里に春の訪れを告げると云われる当院枝垂れ桜を通して、今を生きることの有難さを考えるひと時ともなりました。
合掌拝

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