去る3月31日、当院にて「當麻寺菩薩講春の寄り合い」を開催いたしました。地元葛城市、そして香芝市、橿原市より、各組の代表者さま、また、関係方々30名余をお迎えし、今年度の當麻寺練供養会式に向けて、また、此れからの當麻寺練供養会式について話し合う貴重な時間を頂きました。
昨年度末、奈良県では奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会が立ち上がりました。県内には、国指定、県指定、国選択の無形民俗文化財が50程有ります。しかしながら、現在の急速な社会の変化に伴い、護っていくことが非常に困難な伝統行事もあります。これまで有形の文化財に対しては、文化財保護法に基づき適切な対応がとられてこられましたが、無形の民俗文化財については、正に此れから皆で知恵を絞って考えていく必要があると考えます。地域の伝統行事に於いては、それぞれの地域の長い歴史がその一日に組み込まれているわけですが、地域社会に立脚した民俗文化財の見直しを含めて、今後の在り方を考えていくことになるでしょう。それらが神事・仏事であることに関わらず、地域行政も含めて地域総体として物事を考えていく体制作りの第一歩が始まったと感じています。
我々當麻寺練供養会式に関しても、ここ数年寄り合いを開催し、次世代への継承のために現代の我々がすべきことを話し合って参りました。先ずは、人が集まり話し合うことが何よりも大切だと、この間感じて参りました。そして、今回も厳しいご意見も含めて、前向きなアイデアが沢山頂けた事有難く思います。先ずは、今年度の会式をより良いものにするため、暫くは注力し、今後も當麻寺練供養会式の継承の為、微力ながら尽力して参りたいと思います。
合掌拝
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