寒さも随分と緩み、当院北庭・枯山水庭園(江戸時代中期)の紅梅も見頃を迎えました。
先日は東京方面からお参り頂きました。お母様がご逝去され、先日来、納骨やお墓についてのご相談を頂いておりました。ご両親は、奈良のお生まれで、ご生前から當麻寺当院にお骨を納めたいとの思いを持たれていたとの事でした。現在、ご長男さまは東京近郊在住ですので、奈良でのお墓の継承は難しいとのお考えでした。そこで、ご家族・ご親族でのご相談の結果、当院永代供養堂への納骨を決められました。
これまで、お墓は「○○家」という単位で考えられ、親から子へ、子から孫へと受け繋ぐものでありました。そのため、お墓を護る後継者がいない場合、養子縁組み等をするなどし、「家」としての継承を大切に考えられてきました。しかし、現在は、生まれた地で育ち、働き、家を護っていくという生き方のみではなく、個々の人生選択も大切に考えられるようになってきました。それぞれの代で、新たな地において、新たな仏縁を繋がれるのも有り難いことです。しかし、「何れの代においてもご先祖さまと一緒の処で」といったお考えの方々については、その想いにお応えできるご供養や納骨の在り方として、当院の永代供養堂(納骨堂)があります。
何れは同じ浄土に参る我々ですが、ご先祖さまから繋がれた命を受けて、この娑婆世界を生きる皆さまの、安心に繋げて頂ければ幸いです。
合掌
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