當麻寺東塔(国宝・奈良時代末期)の相輪は八輪です。
一般に塔の相輪は九輪あり、五大如来と四菩薩を表わすといわれています。
ですので、相輪が八輪というのは當麻寺の塔の大きな特徴の一つです。
しかしながら、當麻寺の塔の相輪が、八輪である理由は定かではありません。
また、東塔の相輪上部の水煙は、魚骨状のデザインになっており、これも大きな特徴の一つです。
対して、東塔と対をなす 當麻寺西塔(国宝・平安時代初期)。
相輪が八輪になっているのは東塔と同じですが、東塔とは異なる点が多く見られます。
特に水煙のデザインは、唐草文様の美しい意匠を持っています。
ともに三重塔です。現存する創建当初より残る東西両塔としては、日本で唯一で最も古いものです。
護念院の庭園「双頭園」は、當麻寺の東西両塔を一望できる場所にあることが、その名前の由来となっています。
撮影:山田裕清 2015.9.28.
當麻寺東西両塔の詳しい説明はこちらをご覧ください。
護念院「双頭園」の四季の様子はこちらをご覧ください。
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