子どもたちの健やかな成長を祈る行事、地蔵盆。當麻の里では、毎年7月24日に営まれます。
當麻の里、大字當麻には少なくとも8か所、お地蔵様がお祀りされています。そして、それらはそれぞれお祀りされている院内(地域)の方々によって護られています。護念院では、その内の3か所、當麻寺本堂前のお地蔵様、そして、大橋院内、四辻院内のお地蔵様の御前で、地蔵盆のお勤めをさせて頂きます。
主役は子どもたちです。それぞれの院内の子どもたちが集まり茣蓙(ござ)の上に円を作って座ります。お念仏が始まると、一緒に大きな数珠繰り(数珠を回すこと)しながら「なむあみだぶつ、なむあみだぶつ~」と大きな声で子どもたちもお念仏を称えます。
かつては、ごまをふりかけたおにぎりと、炊いたゴボ天やちくわ、たくあん等を串に刺したものをお供えし、お勤めの後、お菓子と合わせて子どもたちに配られていました。現在は、炊き出しをされる院内は無くなりましたが、それぞれに子どもたちが喜びそうなお菓子などを沢山お供えされて、お勤めの後、「お下がり」として子どもたちに配られます。
夏休みを迎えたばかりの子どもたちにとっては、何よりものご褒美になるのかもしれません。地蔵盆の後、お地蔵様の前を通る子どもたちの、そっと手を合わせる姿を見ることができたら有難いですね。
合掌
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