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五重相伝

五重相伝会 成満御礼参拝

當麻寺護念院、浄土宗総本山知恩院へ五重相伝会 成満御礼参拝

去る9月13日、浄土宗総本山知恩院へ「五重相伝会」のお礼参拝に行ってきました。
朝は少しぐずついた曇り空でしたが、徐々に天気は良くなり、気持ち良い秋の一日となりました。

當麻の里から知恩院へは、高速道路を使って1時間半あまりで到着。
ベテランバスガイドさんの楽しいガイドのおかげもあって、あっという間でした。

山門前から、男坂、女坂、マイクロバスに別れ、国宝御影堂を目指します。
男坂は急で、階段の段差も大きく、一気に上るには大変です。
一方、女坂はなだらかで、歩いて上りやすくなっています。また、足のお悪い方の為にはシャトルバスが用意されておりました。
どなたにも参拝しやすくなっています。

當麻寺護念院、浄土宗総本山知恩院へ五重相伝会 成満御礼参拝

まずは、御影堂平成大修理の特別見学。
1階にてヘルメットをかぶり、御影堂を覆うように作られた足場を上がっていきます。
階段を上っていくと、大屋根を真横から見えるところまで行くことが出来ます。
大屋根の野地板や垂木、瓦など、使える部分は使い、入れ替えるべきところには新しい部材が使われている様子がよく分かりました。

その後、集会堂(法念上人御堂・1635年再建・重要文化財)にてご法話を頂いたのち、知恩院七不思議について、知恩院職員稲岡上人様より説明を受けました。
七不思議は、「忘れ傘」や「抜け雀」など、方丈や御影堂内に収められているものが多く、御影堂大修理にともない一般公開を休止されていましたが、集会堂東側に展示ブースが設けられています。
ここで七不思議の説明と、「抜け雀」や「三方正面真向の猫」の精密な複製作品、鴬張り廊下の仕組みをわかりやすく解説していただきました。

當麻寺護念院、浄土宗総本山知恩院へ五重相伝会 成満御礼参拝

そして、場所を変え、いよいよ浄土門主伊藤唯眞猊下にお会いします。
御門主猊下をお念仏にてお迎えし、お十念を授かりました。
その後、御門主猊下から「護念院さんといえば、練供養ですね・・・。」の言葉に始まり、中国の高僧善導大師が説かれた「二河白道(にがびゃくどう)」のお話を喩えに、當麻寺の練供養会式を分かりやすく説いて下さいました。
毎年、當麻寺の練供養会式を護っているお檀家さんばかりですが、改めてこのようなお話を聴く機会を頂いたことは、我々皆にとって、とても良い機会でした。
御門主猊下から「単なる行事として勤めるのではなく、信仰心の表れとして勤めること」を『信の一念』の言葉を持ってお示しいただきました。
「菩薩役になることは、生まれかわることである。」すなわち、自分自身が開眼することであるという御教えに、お檀家様がたのお気持ちは、いよいよ高まったのではないかと思っています。
御門主猊下のお言葉を胸に、来年度からの会式を勤めるべく、皆で精進して参りたいと、改めて思うことが出来ました。

當麻寺護念院、平等院鳳凰堂へ五重相伝会 成満御礼参拝

午後からは、宇治は平等院鳳凰堂へのご参拝。
美しい姿の鳳凰堂。鳳凰堂にお祀りされているご本尊木、丈六の木造阿弥陀如来坐像様、雲中供養菩薩像様を間近に拝し、本当に有難かったです。
阿弥陀様の基壇には、當麻の里の二上山で算出する凝灰岩を切り出して使われていることを知り、また、古来よりの當麻の里との繋がりに、想いを馳せました。
その後、庭園を散策したり、平等院ミュージアム鳳翔館で、多くの什物を間近にゆっくりと拝観させていただたり、予定の2時間があっという間に過ぎてしまいました。

1日の行程を無事終えた帰途、當麻の里の二上山が見えると、なぜかほっとします。
今回のような機会がないと、皆様方と共に1日ゆったりと過ごせることはなかなかありません。
できれば、このような機会を今後も計画していきたいと思います。

今回の参拝に際し、お世話になりました各関係の皆様方には、本当に感謝申し上げます。有り難うございました。

合掌

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